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消防士採用試験の体力試験で、1500m走に不安を感じている受験生は多いです。
こんにちは。現役消防士14年目・消防士長のUtakaです。正直に言うと、私が採用試験を受けたときの1500mは5分5秒。決して速いほうではありませんでしたが、それでも合格できました。むしろ消防に入ってから本格的に陸上競技にハマり、今では自己ベスト4分30秒まで縮みました。つまり、走力は採用試験のあとからでも十分に伸びます。
「1500mは何分で走れば受かるの?」が一番気になるところですよね。ただ正直に言うと、合格ラインは自治体によって大きく違い、「何分なら必ず合格」とは言えません。
この記事では、1500m走・持久走の考え方と、ランニング初心者の受験生でも無理なく走力を上げられる練習ステップを、消防士ランナーの目線でまとめます。
※ 体力試験の種目・基準・配点は自治体ごとに異なります。受験先の試験要綱を必ず確認してください。
📋 この記事を読むと分かること
- 消防士の体力試験で1500m・持久走がどう扱われるか
- どのくらいの走力を目指せばいいか(スポーツ庁の全国平均タイムと私のタイム)
- 1500mのタイムを点数にした目安(新体力テスト・12〜19歳の得点表)
- 本番の1500mはどう測るのか(消防本部の実施要領の例)
- ランニング初心者向けの練習ステップ(ジョグ→ペース走→スピード刺激)
- 故障せず本番で力を出すための注意点
消防士の体力試験で1500m走はどう扱われる?
体力試験の種目は自治体ごとに違いますが、持久力をはかる種目として1500m走(または1000m走・20mシャトルランなど)が課されることが多いです。
配点や種目は本部によって異なります。種目の全体像や懸垂などの対策は、こちらの記事でまとめています。
👉 消防士採用試験「体力試験」対策(種目の全体像・1500m走と懸垂の準備法)
1500mは何分を目指せばいい?──点数表の目安と、5分5秒で合格した私の実例
結論から言うと、「このタイムなら必ず受かる」という基準はありません。合格ラインは自治体・年度・受験者層で変わるからです。タイムだけを追いかけるより、考え方を持っておくほうが役立ちます。
数字で見る目安:全国平均と私のタイム
とはいえ、何か物差しがないと練習の目標も立てにくいですよね。そこで国の公式データを見てみます。スポーツ庁の「体力・運動能力調査」には、男子の持久走(1500m)の全国平均が年齢別に載っています。
| 区分 | 1500mのタイム |
|---|---|
| 17歳男子の全国平均 | 約6分20秒 |
| 18歳男子の全国平均 | 約6分39秒 |
| 19歳男子の全国平均 | 約7分08秒 |
| 私の採用試験のタイム | 5分5秒 |
| 私の今の自己ベスト | 4分30秒 |
出典:スポーツ庁「令和7年度体力・運動能力調査」統計数値表(持久走・男子の平均値)。持久走は20mシャトルランとの選択実施のため、持久走を選んだ人の平均です。秒は四捨五入。
大事なのは、「全国平均より速ければ受かる」という意味ではないことです。採用試験には体力に自信のある人も集まります。全国平均は「最低限ここは越えておきたい物差し」として使い、その上で「余裕を持って走り切る力」を積み上げるのがおすすめです。
私自身は5分5秒で合格しましたが、これも「このタイムなら受かる」という保証ではありません。あくまで一人の受験者の実例として見てください。
私がおすすめする最初の目標は、1500mを「余裕を持って走り切れる」走力を作ることです。具体的には、途中で歩かず、息が完全に上がりきらない範囲で1500mを通して走れる状態を目指します。
もちろん速いに越したことはありませんが、速さを求めて毎回限界まで追い込む必要はありません。まずは「止まらず走り切れる」土台をつくることが、初心者には一番の近道です。
タイムを点数にすると?──新体力テスト(12〜19歳)の得点表
全国平均とは別に、もう一つ使える物差しがあります。
スポーツ庁の「新体力テスト実施要項(12歳〜19歳対象)」に載っている、持久走の得点表です。
男子は1500m、女子は1000mのタイムを、10点〜1点で採点します。
| 得点 | 男子1500m | 女子1000m |
|---|---|---|
| 10点 | 4分59秒以下 | 3分49秒以下 |
| 9点 | 5分00秒〜5分16秒 | 3分50秒〜4分02秒 |
| 8点 | 5分17秒〜5分33秒 | 4分03秒〜4分19秒 |
| 7点 | 5分34秒〜5分55秒 | 4分20秒〜4分37秒 |
| 6点 | 5分56秒〜6分22秒 | 4分38秒〜4分56秒 |
| 5点 | 6分23秒〜6分50秒 | 4分57秒〜5分18秒 |
| 4点 | 6分51秒〜7分30秒 | 5分19秒〜5分42秒 |
| 3点 | 7分31秒〜8分19秒 | 5分43秒〜6分14秒 |
| 2点 | 8分20秒〜9分20秒 | 6分15秒〜6分57秒 |
| 1点 | 9分21秒以上 | 6分58秒以上 |
出典:スポーツ庁「新体力テスト実施要項(12歳〜19歳対象)」の項目別得点表(持久走)。
上の全国平均と私のタイムを、この表に当てはめてみます。
| 区分 | タイム | 得点 |
|---|---|---|
| 17歳男子の全国平均 | 約6分20秒 | 6点 |
| 18歳男子の全国平均 | 約6分39秒 | 5点 |
| 19歳男子の全国平均 | 約7分08秒 | 4点 |
| 私の採用試験のタイム | 5分5秒 | 9点 |
| 私の今の自己ベスト | 4分30秒 | 10点 |
全国平均は、17〜19歳で4〜6点です。
私の採用試験の5分5秒は9点です。10点(4分59秒以下)まではあと6秒です。
※ 私の記録の点数は、あとから表に当てはめてみたものです。
女子の1000mの全国平均(令和7年度・上と同じ統計数値表)は、17歳が約5分18秒で5点です。
18歳は約5分24秒、19歳は約5分26秒で、どちらも4点です。
この要項では、スタートはスタンディングスタートで、実施は1回だけです。
記録は秒単位で、秒未満は切り上げます。
本番の測り方の例は、次の章で紹介します。
注意したいのは、この得点表が12〜19歳用だということです。
20〜64歳用の新体力テストには、1500m走がありません。
代わりに、急いで歩いてタイムを測る「急歩」(男子1500m・女子1000m)か、20mシャトルランを選びます。
20歳を過ぎてから受ける人は、この表をあくまで目安として見てください。
なお、体力試験の記事(種目の全体像)に載せている「7点の目安」は、20〜64歳用の得点表の数字です。
同じ新体力テストでも、年齢によって使う表が違います。
もう一つ大事なのは、消防の採用試験が、この表で採点されるとは限らないことです。
たとえば大阪市の令和8年度「消防吏員B」(高校卒程度・18〜21歳)の体力試験は、握力・上体起こし・長座体前屈・反復横とび・20mシャトルラン・立ち幅とびの6種目です。
持久力は1500mではなく、20mシャトルランで測ります。
さらに、各種目の得点が一定の基準に届かないと、第1次試験で不合格になると書かれています。
出典:大阪市人事委員会「令和8年度 大阪市職員(消防吏員B)採用試験要綱」。
得点表は「今の自分がどのあたりにいるか」を知る物差しとして使ってください。
合格ラインや採点のしかたは、必ず受験先の試験要綱で確認しましょう。
本番の1500mはどう測る?──消防本部の実施要領の例
「本番はどんな形で走るのか」も気になるところです。例として、横須賀市消防局が過去の採用試験で公開していた体力試験の実施要領を見てみます(男性1,500m・女性1,000m)。
- 400mトラックを3周と3/4周(男性)
- スタンディングスタートで、最初からレーンに関係なく走れる(オープンスタート)
- 先頭の受験者が残り1周になったらベルで合図
- 実施は1回だけ
- 記録は秒単位で、秒未満は切り上げ
- 陸上競技用スパイクは使えない
- 雨など荒天のときは屋内の「20mシャトルラン」に変更
出典:横須賀市「消防職員採用試験情報」の「体力試験実施要領」。この要領には測り方は細かく書かれていますが、合格タイムや配点は書かれていません。
ここから、対策として分かることは3つです。
- 一発勝負なので、練習でも「最初に飛ばしすぎない」ペース配分を体に入れておく
- スパイクは使えないので、ふだんのランニングシューズで本番のペースを試しておく
- シャトルランに変わる可能性もあるので、受験先の要項で荒天時の扱いを確認しておく
※ 測り方は消防本部ごとに違います。これは一つの例として、必ず受験先の試験案内を確認してください。
なぜ「余裕」が大事なのか──本番は1種目だけじゃない
体力試験は複数種目を連続でこなすことが多く、当日は緊張もあります。本番は、練習のベストより少し落ちるくらいに見ておくと安全です。
1500m走でギリギリのタイムしか出せない状態だと、緊張や疲労で本番に崩れやすくなります。だからこそ、練習では「少し余裕を持って走り切れる」ところまで仕上げておきたいのです。
ランニング初心者向け:1500m対策の練習ステップ
走るのが苦手な人ほど、いきなりタイムを狙うと故障やイヤ気につながります。「まずジョグで土台 → 慣れたらペース走 → 最後に少しスピード刺激」の順番で進めるのがおすすめです。
ステップ①:まず20〜30分のジョグで土台をつくる
最初の数週間は、タイムを気にせず20〜30分をゆっくり走ることから始めます。会話できるくらいのペースでOK。これを週2〜3回続けるだけで、走る土台ができてきます。
「ゆっくり走る意味」や、慣れてきてから距離を伸ばすロング走の考え方は、こちらが参考になります。
ステップ②:慣れたら1000〜1500mのペース走で「余裕」を作る
ジョグに慣れてきたら、1000〜1500mを少しだけ速めの一定ペースで走るペース走を取り入れます。1500mを余裕を持って走り切るための心肺づくりに効果的です。最初は1本から、無理のない範囲で。
ステップ③:最後に少しだけスピード刺激(やりすぎ注意)
試験が近づいたら、短い距離を少し速く走る「スピード刺激」を少量だけ加えます。ただし初心者がやりすぎると故障の原因になります。あくまで土台ができてから、ほんの少しだけにしてください。

順番がとても大事です。私も調子が良いときに走りすぎて、脚を痛めた経験があります。受験生はまず「止まらず走り切れる体」を、急がず作ってください。
故障せず本番で力を出すための注意点
- 直前期に急に追い込まない……試験1〜2週間前に量や強度を一気に上げると故障や疲労が残りやすい。
- 練習量は少しずつ増やす……「先週よりちょっとだけ」を守ると故障しにくい。
- 痛みが出たら休む……すねや膝に痛みが続くときは無理をしない。
- 睡眠と食事を整える……走力は休んでいるときに伸びる。前日は早く寝る。
体力試験は「準備した分だけ結果が出る」種目です。だからこそ、ケガで練習が止まるのが一番もったいないと考えてください。
シューズも走力のうち──受験生のシューズ選び
ランニング初心者ほど、シューズ選びで走りやすさも故障リスクも変わります。サイズが合わない靴や底の薄い靴で走り込むと、すねや膝を痛めやすくなります。クッションのあるジョグ用シューズを1足用意しておくと安心です。
消防士目線:体力試験は「最低限の走力確認」
正直に言うと、体力試験は「現場で動ける最低限の体力があるか」を確認する入口だと感じています。突出した記録より、安定して走り切れることのほうが大事です。
そして、消防士になってからも走る力は必要です。訓練や現場では体力が土台になります。試験のためだけでなく、入ってからも続けられる走力をつくる気持ちで準備すると、結果的に強いです。

入ってからも訓練で走ります。受験のための一夜漬けより、コツコツ積み上げた走力のほうが、現場でもちゃんと役に立ちますよ。
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まとめ|1500mは「タイム」より「余裕を持って走り切る力」
消防士の体力試験の1500m走は、「このタイムなら必ず受かる」という基準はありません。まずは余裕を持って走り切れる走力を目標に、自治体の基準を確認しながら準備しましょう。
- まずは20〜30分ジョグで土台づくり(週2〜3回)
- 慣れたら1000〜1500mのペース走で「余裕」を作る
- 最後に少しだけスピード刺激(やりすぎ注意)
- 直前に追い込みすぎず、故障を避ける
焦らず順番に積み上げれば、走るのが苦手でも走力は必ず伸びます。あなたの受験がうまくいくよう願っています。消防士Utakaより。


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