消防士が仕事しながら独学で資格を取る方法|非番・週休を使った3ヶ月合格の仕組みと5資格まとめ

消防士が資格勉強をするイメージ 資格・勉強法

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消防士をしながら、独学で資格を取れるのか。

結論から言います。取れます。私が証明しました。

消防士14年目・救急救命士の私は、仕事をしながら危険物乙4(3週間)・FP3級(2ヶ月)・日商簿記3級(3ヶ月)・予防技術検定3科目(3ヶ月)を独学で取得。さらに救急救命士も、養成所に入る前の準備段階は独学でした。

この記事では「消防士が仕事しながら資格を取るための仕組みと考え方」に絞って書きます。個別の勉強法はそれぞれの記事で全公開しています。

📋 この記事を読むと分かること

  • 非番・週休の実際の時間割(何時に帰って、何時から何時間やるか)
  • 子どもが生まれてから勉強が止まっているという現状も正直に書いています
  • 消防士の勤務サイクルと、勉強できる時間帯の正直な話
  • 非番・週休をうまく使って合格し続ける3つの仕組み
  • 私が取得した5資格の概要と個別記事へのリンク
  • 消防士が資格勉強で陥りがちな失敗パターン

消防士の勤務サイクルと、勉強できる時間帯の話

まず正直に言います。勤務中に勉強時間はありません。

消防の勤務体制には主に2種類あります。

  • 2交代制:当務→非番→当務→非番→当務→非番→週休→週休(繰り返し)
  • 3交代制:当務→非番→週休(繰り返し)

私は2交代制です。当務は24時間、出動・訓練・点検・事務とあっという間に終わります。「待機時間に勉強できる」というイメージを持つ人もいますが、実態としては難しい。

では、いつ勉強するのか。私が実践してきたのは2つのパターンです。

① 非番の日|9時に帰宅 → 運動 → 仮眠 → 14時から17時まで

抽象的に書いても伝わらないので、非番の1日をそのまま公開します。

時刻やっていること
9:00頃24時間勤務を終えて帰宅
9:30頃ランニング、または自宅で筋トレ
昼食
昼過ぎ仮眠
14:00〜14:30勉強スタート
17:00終了(1回あたり約2時間半〜3時間

ここでのポイントは、寝る前に体を動かしていることです。

24時間勤務明けで帰宅すると、そのまま布団に入りたくなります。
でも私は、先に走るか筋トレをしてから仮眠を取ります。そのほうが、起きたあとの頭がはっきりするからです。

逆に帰ってすぐ寝てしまうと、起きた頃には一日が終わったような感覚になって、そのまま勉強しない日になります。

② 週休の日|6時30分から1時間、午後は非番と同じ

週休の日は朝6時30分から1時間。家族が動き出す前の時間です。

午後は非番と同じで、14時ごろから17時まで。
つまり週休は1日あたり約4時間が勉強にあてられる計算になります。

正直に書きます|「翌日が当務の非番」でも勉強していました

ここはごまかさずに書いておきます。

2交代制のサイクルは「当務→非番→当務→非番→当務→非番→週休→週休」です。
つまり非番が3回あるうち、翌日が休みなのは1回だけ。あとの2回は、翌日また24時間勤務が待っています。

それでも私は、翌日が当務の非番でも勉強していました。

「明日また仕事だから今日は休もう」を許すと、8日のサイクルの中で勉強できる日が一気に減ります。
翌日の勤務を、やらない理由にしない。続けられた一番の理由は、たぶんこれです。

単純計算すると、月におよそ60時間

いま出した数字を積み上げてみます。

私の2交代制は8日で1周し、その中に非番が3日・週休が2日あります。
非番が1日あたり約2時間半〜3時間、週休が約4時間。ここから計算すると1サイクル(8日間)で約16時間です。

1ヶ月はだいたい3〜4サイクル。つまり月におよそ60時間
簿記3級に3ヶ月かかったというのは、言い換えればおおよそ180時間かけたということになります。

「消防士は勤務中が暇だから資格が取れるんでしょう」と言われることがあります。
実際は違って、この積み上げです。ただ逆に言えば、この時間割さえ先に決めてしまえば、特別な才能は要りません。

合格し続けるための「3つの仕組み」

やる気に頼らない。仕組みで勉強する。これが働きながら資格を取り続けるコツです。

① まずアウトプットから始める

テキストを最初から読み込もうとすると、確実に挫折します。最初から問題集を解いてください。わからなくていい。「どんな問題が出るか」を先に体感することが最速の近道です。テキストは「問題でわからなかったときに参照するもの」と位置づけると無駄なく使えます。

② 1試験に集中する。並行しない

「FPと簿記を同時に」は失敗パターンです。どちらも中途半端になる。1試験に絞って短期集中で合格してから次に進むスタイルが、結果的に一番早く複数の資格が取れます。勤務の合間に使える集中力は有限なので、1点に絞ることで確実に積み上げられます。

③ 非番・週休の日数から「間に合うか」を逆算する

試験日から逆算して、非番と週休の日数を数える。その日数×確保できる時間が「実際に使える勉強時間の総量」です。これをやるだけで、無謀な計画を立てずに済みます。勤務日はカウントしない。非番・週休だけで計算するのが正確なラインです。

消防士は生涯勉強し続ける職業。だからこそ、仕組みが大事

どんな仕事もそうですが、消防士は特に「勉強し続けること」が求められます。法令の改正、新しい救急処置の知識、建物・危険物の取り扱い——更新し続けなければならない知識が多い。

プライベートで資格勉強として身につけた知識が、現場の判断に直接活きる。逆に、現場での経験が資格試験の理解を深める。この相乗効果が、消防士が勉強を続ける理由の一つです。

「資格のために勉強する」ではなく、「消防士として成長するために勉強している、その結果として資格も取れた」という感覚が、長続きする秘訣だと私は思っています。

私が取得した資格:概要と個別記事へのリンク

① 危険物乙4|最短3週間・消防士なら取りやすい

受験資格なし・年間22万人が受験する国家資格。合格率は約30〜35%ですが、消防士として危険物を扱う現場経験が下地になり取りやすい試験です。
👉 危険物乙4の独学勉強法【消防士が3週間で一発合格した方法を公開】

② FP3級|2ヶ月・お金の不安が消える

保険・税金・年金・住宅ローンなど、生活に直結するお金の知識が体系的に身につきます。CBT方式で随時受験できるため、シフト勤務の消防士にも合っています。
👉 FP3級を独学2ヶ月で合格した勉強法【FP協会・CBT方式】

③ 日商簿記3級|3ヶ月・1回落ちた経験から学んだこと

正直に言います。1回落ちました。YouTubeだけで勉強した結果です。何を変えたら合格できたか、失敗も含めて全部書いています。
👉 日商簿記3級 独学合格|1回落ちた消防士が2回目で合格したリアル勉強法【3ヶ月】

④ 予防技術検定|3ヶ月・3科目すべて一発合格

消防士にとって最も「仕事に直結する」資格です。防火査察・危険物・消防用設備等の3科目を、現場一本キャリアから3ヶ月で全科目一発合格しました。
👉 予防技術検定 3科目1発合格|難易度・種類・メリットと消防士が実践した3ヶ月勉強法

⑤ 救急救命士|養成所派遣前の独学フェーズが鍵

救急救命士は、消防本部から養成所(エルスタ等)に約半年間派遣される形で取得するルートが一般的です。ただし、派遣されるまでの準備段階は完全に独学です。養成所内の学習量も多く、入る前からの基礎知識が合否に影響します。
取得後の給与・昇任への影響については、こちらの記事で正直に書いています。
👉 救急救命士を取ると給料は上がる?|消防士8年目で取得した現役が昇給・昇任のリアルを全公開

消防士が資格勉強で陥る失敗パターン

  • テキストを最初から読む→途中で飽きて止まる
  • 2つの資格を同時に勉強する→どちらも中途半端になる
  • 「非番はしんどいから休む」で止まる→仮眠を挟んで午後から動く仕組みがあれば続けられる
  • YouTube動画で「理解した気」になる→問題を解くと全然解けない(簿記で実体験済み)
  • 勤務日も含めてスケジュールを組む→非番・週休だけで計算し直すと思ったより時間が少ない
消防士utaka
消防士utaka

24時間勤務でまとまった時間は取りにくいですが、逆に“非番の午後”という固定枠があるのは強みでもあります。

5つの中で一番きつかったのは、予防技術検定の「消防用設備等」でした

「どれが一番大変でしたか?」と聞かれたら、答えははっきりしています。
予防技術検定の「消防用設備等」です。

理由は2つあります。とにかく範囲が広いこと。そして暗記しなければ答えられない項目が多いことです。

現場経験があれば感覚で分かる、という科目ではありません。
基準の数値や区分は、覚えていなければどうやっても解けない。ここに一番苦労した印象が残っています。

これから予防技術検定を受ける人には、「消防用設備等」だけは他の科目より多めに時間を見ておくことをおすすめします。3科目を均等に割ると、たぶんここで足りなくなります。

正直な現状|子どもが生まれてから、資格の勉強は止まっています

最後に、いまの自分のことを正直に書いておきます。

子どもが生まれてから、新しい資格の勉強には手をつけられていません。

この記事で紹介してきた仕組みは、非番の午後と週休の早朝という「まとまった一人の時間」があって成り立つものです。
0歳の子どもがいる今、その時間は同じようには取れません。

いまやっているのは、子育ての合間に本を読むくらいです。
期限を切って追い込む、資格試験のような勉強はしていません。

これを書くかどうかは迷いました。「資格を取り続けている消防士」として書いたほうが、記事としては格好がつくからです。
でも、同じように小さい子どもがいる人に向かって「非番の午後に3時間勉強しましょう」と言うのは、正直ではないと思いました。

子育てが少し落ち着いたら、また同じ仕組みで再開するつもりです。
止まっているのは、やめたからではありません。いまは時間の使い方が変わっているだけです。

もし今のあなたが同じ状況なら、無理に始めなくていいと思います。
ただ「自分の勤務サイクルのどこに勉強を置くか」を決めておくことだけは、いつでもできます。時間ができたときに、すぐ動き出せます。

まとめ:消防士でも、仕組みがあれば資格は取り続けられる

勤務中に勉強時間はありません。でも非番の午後と週休の早朝を使えば、着実に積み上げられます。

アウトプット先行・1試験集中・非番と週休だけで逆算する。この3つが私が複数の資格を取り続けてきた仕組みです。消防士として生涯勉強し続けることは義務でもありますが、その習慣が仕事の質を上げてくれる。それが長く続けられる一番の理由だと思っています。

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