シンスプリントを2回経験してわかった違い|消防士ランナーが”油断”でMRI送りになった話

すねの痛みに悩むランナー ランニング

2回目のシンスプリントも、前と同じだと思っていた。

消防士・ランナー歴8年以上の私は、2021年に一度シンスプリントを経験しています。そのときは練習量を落とすだけで自然に回復しました。だから2023年に同じような脛の張り感が出たとき、「また同じやつか」と軽く考えていました。

その油断が、MRI検査・1か月半のランオフ・理学療法士によるリハビリという結果を招きました。
この記事は、その2回の経験の「違い」をまとめた、私自身の反省録です。

「前に治ったから今回も大丈夫」と思っているランナーの方に、ぜひ読んでほしい内容です。

📋 この記事を読むとわかること

  • シンスプリントの軽症・重症の見分け方(ステージ分類)
  • 「前に治ったから大丈夫」が最も危険な思い込みである理由
  • 病院に行くべき症状のサイン
  • 理学療法士のリハビリで学んだ根本ケアと、再発ゼロの予防習慣

シンスプリントとは?ランナーに多い理由

シンスプリントとは、すねの骨(脛骨)の骨膜に炎症が起きる「脛骨過労性骨膜炎」のことです。走る・跳ぶといった動作を繰り返すことで、脛骨に付着した筋肉が骨膜を繰り返し引っ張り、炎症を起こします。

特徴的な症状はすねの内側・下方1/3あたりの広い範囲の痛みや張り感です。走り始めに強く感じ、体が温まると和らぐことが多いのですが、悪化すると安静時や歩行時にも痛むようになります。

⚠️ 疲労骨折との違い:似た場所に痛みが出るため混同されがちですが、シンスプリントは広い範囲に圧痛があるのに対し、疲労骨折はピンポイントで強い圧痛があります。自己判断は危険で、MRIでないと判別できないケースもあります。

⚠️ 重症度ステージ分類(自分のステージを確認しよう)

ステージ症状の目安対応
ステージ1運動後のみ痛みがある練習量を落として様子見
ステージ2運動中に痛みがあるが支障はない早めに受診を検討
ステージ3運動中に痛みがあり支障をきたす運動中止・受診必須
ステージ4安静時・歩行時にも痛む即受診・MRI検査が必要な場合も

2021年(1回目)走りながら治せた理由

最初にシンスプリントを経験したのは2021年のこと。ランニングを本格的に続けて数年経っている時期に、走り始めに脛がじんわり張るような感覚が出てきました。

「これがシンスプリントかもしれない」という感覚はありましたが、歩行時には痛みはなく、アイシングとストレッチをしながら練習量・強度を落としたところ、数週間で症状は落ち着きました。

このときはいわゆるステージ1〜2の軽症。早い段階で気づいて負荷を下げたことで、ランオフなしに回復できました。そして、これが後に「油断」を生む原因になります。

2023年(2回目)「前と同じ」という油断が招いたもの

2023年8月、距離を積み上げていた練習期間に、またあの脛の張り感が戻ってきました。目標は9月の地域陸上大会。「前回も走りながら治った。今回も同じだろう」という思い込みで、走り続けることを選びました。

アイシングをして、ストレッチをして、誤魔化しながら走る日々。大会直前にはYouTubeでテーピングの巻き方を調べて自己流で実施し、本番のレースにも出場しました。

しかし、今回は歩行時にも痛む日が出てきていました。「前とは明らかに違う」と感じながらも、大会を理由に止まることができませんでした。これが最大の失敗です。

整形外科で告げられた「骨折手前」という診断

大会後、痛みが引かず歩行時の痛みも継続していたため、整形外科を受診しました。症状の重さから疲労骨折の疑いがあるとのことで、MRI検査を受けることに。

MRI検査の結果は「骨折手前・かなりの炎症」。疲労骨折には至っていないものの、一歩手前の状態でした。確定診断はシンスプリントでしたが、そこまで悪化していたことに正直ショックを受けました。

「もっと早く来ていれば、ここまでにならなかったかもしれない」という医師の言葉は今でも忘れられません。自己判断で走り続けたことへの後悔でした。

1か月半のランオフと、理学療法士のリハビリ

そこから1か月半のランオフが始まりました。走れない期間は、消防士として体を動かし続けてきた自分にとってかなり精神的につらいものでした。

並行して、理学療法士のもとで約1か月のリハビリを実施。ふくらはぎ・足首の柔軟性の回復、脛周辺の筋力強化、走り方のフォーム見直しなど、「再発させないための根本ケア」を一から学びました。

発症から完全にランニング復帰するまで、合計で約2か月半のブランク。1回目はランオフなしで回復できたのに、油断した2回目はこれだけの代償を払うことになりました。

再発ゼロを続けている予防習慣

ランニングを再開するタイミングで、マッサージガンを購入しました。理由はシンプルで、「二度とあの経験はしたくない」という一心です。足底筋膜炎と同じく、症状が出ていないときの予防的なケアを毎日続けることが再発防止の核心だと、リハビリを通じて学びました。

今も続けている習慣は3つです。

  • マッサージガンでふくらはぎ・すね周辺を毎日ケア(ながら5分)
  • 脛の張りを感じたら、即日で距離・強度を落とす
  • ふくらはぎのストレッチを走前・走後に必ず実施

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👉 足底筋膜炎の予防・ケア方法についてはこちら

こんな症状が出たら、迷わず整形外科へ

私の経験から、以下のサインが出たら自己判断せずに受診することを強くすすめます。

  • ✅ 歩行時にも痛みがある(ステージ4のサイン)
  • ✅ 安静にしていても違和感・痛みが続く
  • ✅ 特定の一点をピンポイントで押すと激痛がある(疲労骨折の疑い)
  • ✅ 1〜2週間安静にしても改善しない

シンスプリントか疲労骨折かは、MRIを撮らないと判別できないケースがあります。「たぶんシンスプリントだろう」という自己判断が、私のように取り返しのつかない悪化を招くことがあります。

やってはいけないこと3選(全部私がやったこと)

① 「前に治ったから今回も大丈夫」と思い込む
軽症のときに治った経験が、重症化したときの受診を遅らせます。症状の程度は毎回違います。今回の私がまさにそうでした。

② 大会を理由に走り続ける
大会への気持ちはわかります。でも出場できたとしても、その後2か月半走れなくなります。どちらが損かは明らかです。

③ テーピング・アイシングだけで誤魔化す
どちらも「その場しのぎ」です。根本原因(ふくらはぎの硬さ・オーバーワーク)を解決しない限り、症状は悪化し続けます。

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まとめ:早めに止まる勇気が、最終的に一番早い

シンスプリントは、軽症のうちに気づいて適切に対処すれば、走りながら回復できる怪我です。ただし、悪化させると私のように数か月単位のブランクを覚悟しなければなりません。

「前に治ったから今回も」という油断が一番危険です。症状が前回より強い、歩行時にも痛む、安静にしても引かない——そのサインが出たら、迷わず整形外科へ行ってください。

消防士として体が資本の仕事をしながらランニングを続けてきて、あの2か月半のブランクは本当につらかったです。同じ経験をするランナーを一人でも減らしたくて、この記事を書きました。まずは今日の脛の状態を、正直に確認してみてください。

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